大奥〜華の乱〜

P:林徹・手塚治・樋口徹・金丸哲也
主題歌:東京事変 ♪修羅場

第一話
「修羅場」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

きょえ〜〜〜っ!こわ〜〜〜っ!まゆげつぶした小池栄子!(爆)

いやいや、とりあえず初回は綱吉(谷原章介)の「オレ流」が怖かった。

置物と呼ばれている正室の信子(藤原紀香)、世継ぎ・徳松を産んで綱吉にも桂昌院(江波杏子)にも大事にされているお伝の方(小池栄子)。
しかし、隆光(火野正平)の祈祷で徳松に死の影が出ていることを聞いた桂昌院は、綱吉の側用人・柳沢(北村一輝)に相談。
柳沢は大奥の女たちにも飽きたらしい上様のために、牧野成貞(平泉成)の屋敷で能の会を行い、そこへ女を用意させ上様に存分にやっちゃってもらいましょー!という計画を立てる。(笑)

いやぁ、とんでもないっす!
家臣の家はラブホ代わりっすか?
しかも、お相手の女まで用意させておくんだからなぁ・・・。(^▽^;)

ところが・・・、上様は別にお目当てがあったんですわ。
成貞の妻・阿久里(萬田久子)! 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
阿久里が成貞と結婚して城を離れるって時に、12歳の綱吉が石投げたって言うじゃない?
えらい年上好みの少年じゃの〜。(苦笑)
で、その阿久里を権力でねじ伏せてでも抱こうってーのかい!
恐ろしいわ〜。
妻がそんな目にあっても家臣は上様に従うしかないという時代が恐ろしいわ〜。
この日のために用意した女たちも、覚悟を決めてやって来ただろうに出番なしですわ!
で、よっぽど良かったのかΣ(〃▽〃;)ちょくちょく成貞の屋敷にやって来ては、能と阿久里を堪能される上様。
骨までしゃぶったところで、夜すすり泣く阿久里を見て褒美を渡し、今度は娘の安子(内山理名)をよこせと!
安子には成住(田辺誠一)という夫がいると言えば、「離縁させればよかろう」と簡単に仰る上様。ヽ(;´Д`)ノ 
自分には手に入らないものは何もないと思ってらっしゃるのでしょう。

そんな中、阿久里が自害する。
二ヵ月後、母の敵討ちを胸に秘め、安子は大奥へ・・・。

初回はまだまだ女の戦いという感じではなかったけど、安子が側室になったことでこれから先は「大奥」らしいバトルが見られそう。
綱吉を演じる谷原さんも良いとは思うけど、キタムラーズとしてはあの役を北村一輝で見たかった気もする。
正室の信子は今のところ影が薄いけど、これから目立ってくるのかな?
何気に雅な嫌味が素晴らしかったのは、京の常盤井(高岡早紀)と大典侍(中山忍)。(笑)
そして、終止伏し目がちな音羽(余貴美子)が不気味でよろしい。(爆)
いつもながら期待できそうな初回でございました。

第二話
「伏魔殿」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

この「大奥」で「お寝間」の場面を見る度に思うけど、すぐ側に人がいるところでナニするっちゅーのはね〜(^▽^;)、とても集中できそうにありませんな。(苦笑)
側に音羽(余貴美子)がいる事に戸惑っている安子(内山理名)に、綱吉(谷原章介)が「ここでは、そういうもんだ」って感じで教えていたまではよかったけど、「そなたの家は気兼ねがの〜てよかった」と言われるとね〜。(´ヘ`;)
毎週のようにやってきては、亡き母・阿久里(萬田久子)を好きにして、最終的には自害に追い込んだ張本人が何を言うかーーー!って思っちゃうわよね。
で、上様が寝入った隙を見て刀に手を伸ばすと、すかさず音羽が止めに入るし・・・。
まぁ、そのためにいるんだし、止められて当然なんだけどさ。

大奥ならではの女の闘いも見えてきました。
お伝(小池栄子)なんて、怖すぎ!
わざとお酒を安子の着物にこぼして着替えを促し、人目のつかない部屋に連れ込んで「さぁ、自害なさいませ」ですよ。(゚ー゚;Aアセアセ
雷に怯えた上様が部屋に入って来たから助かったけど、まぁ何と大奥とは恐ろしいところなのでございましょう。
しかし、上様が雷を恐がる理由というのも、聞いてると可哀想になりましたね〜。
幼い頃にお勉強がちゃんと出来ないと炭焼き小屋に閉じ込められて・・・。
もちろん閉じ込めたのは母である桂昌院(江波杏子)ですよ。
その時、大きな雷が小屋の近くに落ちたにもかかわらず、気を失った上様に優しくするでもなかった桂昌院。
たった一人優しくしてくれたのが、阿久里だったというわけですよ。
何だかね〜、こういう話を聞いてると、昔も今も同じだなぁとか思うわけよ。
愛されているという実感を持てずに育った子は、大人になっても愛し方を知らないのね。
「わしは阿久里を喜ばせたかったのじゃ」という上様の言葉も、何だか複雑だったわ。
自分の好きな人を喜ばせたかったから、その家族に褒美を渡したり位をあげたりしてやった。
それで阿久里が喜ぶと思っていたんだろうね。
でも、上様は夜泣いている阿久里を見てしまった。
だから、解放してやろうとした。
代わりに安子を手に入れて・・・。
うーん、こう見ると上様も可哀想なのかも・・・。だからといって、同情もできないんだけど・・・。

上様が安子と成住(田辺誠一)を会わせたのだって、本当に「そろそろ里心がつく頃だから」というだけだったのかもしれない。
だけど、普通ならそれが逆に元夫婦である二人を苦しめるということに気付くはずなんだよなぁ。
そこに気付けないというのは、人の感情を推し量ることが出来ないから・・・。
桂昌院さん、これでよかったんですか?
成住と安子は刺し違えて死ぬ計画を立て安子の外出の際に決行しようとするが、そこで安子に妊娠の兆候が・・・。
自分の子ではないにしろ、身ごもった元妻を刺すことなど出来ない成住。
ためらっている間に見つかって、柳沢(北村一輝)の家へ連れて行かれる二人。
安子が子を宿したと知った桂昌院の態度が憎たらしかったわ〜。o(`ω´*)o
「そなたは参拝に行って、無事戻られただけじゃ」
うーん、妊娠したとなれば信子(藤原紀香)やお伝の嫌がらせもひどくなりそうだし、誰も頼れる人がいない大奥で孤独な闘いが始まるわけね。
別れ際、安子に成住が言った言葉が印象的だった。
「そなたは強くなれ!力を持て!指図する側になって、そなた自身とそなたの子を守りぬけ!」
「正しいことをしたければ、偉くなれ!」という踊る大捜査線の台詞を思い出してしまいました。Σ(´D`;の)
ほんと、権力という「力」と強い心の「力」がなくては、まともに生きることも難しい時代なのね。
このドラマでの内山理名ちゃんは、なかなかいいんじゃないかしら?
結構、見入ってしまいます。

第三話
「仇の子」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

安子(内山理名)の父・成貞(平泉成)がお側役に返り咲き、柳沢(北村一輝)は穏やかではない。
男子禁制の大奥に入ることが許されていた柳沢の、奥でのモテモテぶりがよかったわ〜♪
女の目をしっかり意識した歩き方でちらっと流し目送るあたりなんか、キタムラーズとしてはゾクゾクしちゃったわよ〜。(笑)
しかし、自分の出世のためなら妻も差し出す男なのか・・・。残念。
自分の家に上様(谷原章介)を招いて、女好きの上様が染子(貫地谷しほり)に興味を示すのを待つ。
で、エサをまけば食いつく単純な上様。(苦笑)
意味深な目つきで柳沢に「汗をかいた。着替えがしたい。」ですって・・・。(^▽^;)
着替えではなく、脱ぎたいだけでしょうがーーーーー!(爆)
染子は柳沢だけを見ているのに、柳沢はそんな染子でさえも使えるものなら使ってしまえという具合なんだもんなぁ。(´ヘ`;)
「上様はそなたを所望されておられる」って、そう仕向けたのはあんたでしょうがーーーー!
しかし、たった一度の逢瀬が今後大きな事になるらしい。
こっちにもお子が出来てしまわれるのでしょうか?
だとしたら、すごい繁殖率ですなぁ。(〃 ̄ー ̄〃) 

お伝(小池栄子)は安子の子が男の子だったら・・・と焦るあまり、わが子を世継ぎにと迫って上様を怒らせてしまう。
お伝に子供が出来たとき、信子(藤原紀香)は一切騒ぎ立てなかったと言うあたり、そういうところはちゃんと見てたんだなぁと思ってしまったわ。
しかし、そこでお伝の素性をバカにしたのはマズかったわね。
怒りの矛先が完璧に安子とお腹の子に向いちゃったじゃない。(゚ー゚;Aアセアセ
鼻緒に細工をして、階段で足を踏み外すようにしちゃうんだもん、怖いわ〜。
成貞がかばってくれて子供も助かったけど、ここで上様にへ〜こらしている父親への誤解も解けたし、とりあえず子供は無事だったし、安子が強くあろうとするきっかけにはなったわね。
安子が足を踏み外した時、音羽(余貴美子)が初めて少し悲しそうな表情をしたのが印象的だったわ。
もしかすると安子の最大の理解者だったりするのかなぁ。

お伝には「もう一度同じような事があれば上様にお願いして奥の厄払いをしてもらう」なんて、ある意味宣戦布告とも取れるようなことを言ってみたり、信子の頼みだった常盤井(高岡早紀)を京から呼び寄せるようにと上様を口説いたり、安子もようやく大奥で生き残るには勝ち続ける事が必要だという事をわかったらしい。

そして京からお越しの常盤井改め右衛門佐(えもんのすけ)さん。
京から来られた奥ゆかしい方かと思ったら、意外と侮れない人物のようですな。
大体、信子から依頼のあった時に金も上乗せ、地位も大奥総取締でなくては・・・と言ったぐらいだし、奥ゆかしいわけがないですな。(^▽^;)
予告を見ると、上様の側室になるのを狙っているような・・・。
はは〜ん、だから高岡早紀なんだ!(妙に納得)

第四話
「疫病神」
脚本:尾崎将也
演出:葉山浩樹

桂昌院(江波杏子)に挨拶して取入って、やはり右衛門佐(高岡早紀)ってやり手だなぁ・・・と思ったけど、そのやり手加減を見抜いている桂昌院が怖かったわ〜。
で、右衛門佐が大奥総取締を狙っていると小耳に挟んだ桂昌院は、側室は大奥総取締になれないという決まりごとを逆手に取り、右衛門佐を上様(谷原章介)の側室にする計画を立てる。

一方で桂昌院には挨拶があったのに、自分のところには右衛門佐からの挨拶がない事を不満に思うお伝(小池栄子)。
元々、身分が低かったことをずっと気にして生きているのがよくわかったわ。
上様の子供を産んでも、新たに安子(内山理名)という武家の家で育った娘が懐妊すれば不安だし、自分に学がない事も露見するのが怖いし・・・。
大奥に入ったはいいけど、いつも人の目を気にして馬鹿にされてたまるか!という気持ちで生きてきたというのがね〜。
右衛門佐の講義で源氏物語の解釈についてお伝が発表するシーンも、ちょっとかわいそうになっちゃったわ。
自分の地位を守るため、人にバカにされないために解釈本に書いてあることを、そのまま発表したのに右衛門佐はお見通しで、結果として恥をかいたことになっちゃったし・・・。
その上、お伝のことを良く思わない信子(藤原紀香)には「お伝どの、惜しゅうございましたなぁ・・・ふっふっふ。」と、完璧に見下した感じで笑われてるし。

そして右衛門佐に側室の話が・・・。
あっさりと受け入れる右衛門佐には考えがあった。
難しい論語で世のため人のために尽くし、自分の幸せは後回しに・・・という話をして、上様を丸め込もうとしたが見透かされ・・・。
しかし、そんなしたたかな右衛門佐を気に入ったらしい上様は「申してみよ!何が望みじゃ?」と願いを聞いて下さった。
その願いとは、もちろん大奥総取締の役につくこと。
学もあり、人からも慕われるのに、女であるがゆえに世を動かすことが出来ない事を知る右衛門佐は、大奥という女だらけの世の中なら自分の思ったとおりの政治ができると考えたのね。
そして、力を付けて上様の信頼も勝ち取れば、それはすなわち天下を動かす女になれるというわけか!

高岡早紀のキャスティング、見事にハマってる感じがします。
そして、最後にお伝が安子を襲いましたな。(爆)
もうすぐ産み月ってところまで来ているのに、安子水攻めです。(゚ー゚;Aアセアセ
予告の感じだとお子は無事に生まれるようですが、前途多難な状況は逃れられないのでしょうね。
そして、予告の藤原紀香の「なんやて〜?」が妙にツボにハマった私でした。(笑)

第五話
「逆襲」
脚本:浅野妙子
演出:川村泰祐

いやいやいや〜、恐ろしいところでございますなぁ・・・大奥は・・・。ΣΣ( ̄▽ ̄ )

先週、湯殿で水風呂に落とされた安子(内山理名)ですが、母の形見のかんざしが命を救ってくれましたわね。
かんざしでかんぬきが外れるのか微妙なところですが、外れてよかった!
無事脱出成功、しかしそこでバタンと倒れたところを音羽(余貴美子)が発見!
そのまま出産のはこびをなりまして、無事若君誕生・・・名前は長丸(落語家みたいな名前ですなぁ)となりましたとさ。

若君誕生で焦ったお伝(小池栄子)は、久々にお渡りのあった上様(谷原章介)に世継ぎは徳松にすると一筆書いておくんなましと懇願。
これにキレた上様から「そなたには嫌気がさした」と一言頂いて惨敗の予感。 Σ(゚Д゚)ガーン
憎きお伝が上様に嫌われて、気分を良くしたのが正室信子(藤原紀香)。
いやぁ、もうなんちゅーか、やってて楽しいでしょうなぁ・・・紀香嬢。(笑)
これで長丸を世継ぎにしてお伝をこてんぱんにしてやろうってところで、安子にはその気が無いし、わざわざ京から大奥入りさせた右衛門佐(高岡早紀)まで安子の見方につくしで面白くない信子。
右衛門佐が安子の意見に賛同した時の安子の「なんやて〜?」聞きました?
あの時代の言葉はわかりませんが、正室である信子様が「なんやて〜」なんてアリなんですか?(笑)
いいです・・・面白いので・・・。(爆)

お伝と安子は子供を通して母親通しの心も通じそうだったのに、やはりこの時代のお世継ぎ問題ってそう簡単にはケリがつかないものだったのか、安子がいなくなった間にお伝がまたもや長丸の命を狙ってしまうわけですなぁ。
幼い子供にとっては毒になる青梅を長丸の口に押し込むところは、あの長丸役の子供が可哀想で可哀想で・・・。ヽ(;´Д`)ノ 
でも、慌てて吐かせるあたりがお伝も母親ですよね〜。
お伝も人の親ですから、さすがに幼子の命を奪うのは抵抗があったんでしょう。
ところが、安子が戻ってみると意識の無い長丸が・・・。
なんと!信子が長丸に毒を飲ませていたとは・・・。(恐)
しかも、慌てて立ち去ったお伝の忘れ物のせいで、犯人はお伝ってなことになりそうだし。
信子の高笑いが恐ろしかった。 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
正室でありながら子供にも恵まれず、上様の寵愛も受けられずにただ置物のようにそこにいるだけの毎日。
信子のストレスも相当だっただろうとは思うけど、爆発!って感じですなぁ。
それにしても、上様って愛した者には優しいよね。
安子の父・成貞(平泉成)に孫を抱かせてやるあたりも優しいなぁと思ったし、長丸を可愛がる姿なんて暴君とは思えないものね〜。

そして、もう一人恐ろしいのが柳沢(北村一輝)。
スイカの種をほっぺにつけても怖いです。(爆)
上様に染子(貫地谷しほり)を差し出して、その後、毎夜毎夜慰めるかのように柳沢が染子を抱いて・・・どうやら懐妊らしいです。
これはもちろん上様の子ということにするんでしょうなぁ。
とんでもねーーーーー!
出世のためなら嫁も精子も使いますってか?(;´Д`)
「殿」「殿」と慕っている染子が可哀想じゃ〜。(´Д⊂グスン

第六話
「殺意」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

大典侍/おおすけ(中山忍)参戦で、またもや面白くなった大奥。
おとなしそうな顔して、結構気の強い大典侍さん・・・側室もこれだけ豊富なキャラに恵まれると、上様(谷原章介)も飽きることはなかろう。(笑)

長丸、助からなかったのね・・・。
今までに二度もお伝(小池栄子)によって危険な目に遭った安子(内山理名)も、我が子を殺されたと思ったら憎しみも倍増でしょう。
ただ、本当はお伝のせいで長丸が死んだのではないってとこがミソなんだけどね。
それよりもーーー、信子(藤原紀香)に毒を渡したのが柳沢(北村一輝)だったことにビックリしたわよーーー!
お伝に「青い梅には毒がある」と教えたのも柳沢、信子に毒を渡したのも柳沢。
どっち方面からでもいいから、俺のために長丸殺しちゃってくれよ・・・ってなもんでしょうか?(恐ろしい・・・)

で、京都からやって来た大典侍。
信子や他の側室にとっては自分が目障りだろうからとしおらしい事を言って、新参者のくせに新しい御殿まで建てさせて・・・これじゃあ、余計に目障りじゃ!(爆)
大奥では上様の子、特に若君を持ったものが権力を得ることが出来ると最初から心得て、産む気満々でやってきてるのがすごい!
そりゃ・・・上様も引くっちゅーの。(^▽^;)
だって、ほら・・・上様はわりと奥ゆかしいタイプがお好みだものね。(゚ー゚*)
しかし、本物の綱吉がどうだったかは知らないけど、谷原上様の心のままの表情って笑っちゃうわ。
やる気ない時は思いっきり顔に出ちゃってるものね。(爆)
一方、やる気満々で上様の初のお渡りを待ってた大典侍は、上様が安子と寝屋を共にするために大典侍の方をキャンセルしたと知って怒り爆発!
あっはっはっはっは・・・まさか中山忍ちゃんがこんな役で出てくるなんて・・・。
でも、いいキャラだよね〜、楽しませてくれるわ〜。

お世継ぎのお墨付きをもらった徳松。
長丸を失った安子の悲しみは、お伝同様徳松へも向いてしまう。
殺意を抱きかんざしを握り締め徳松を襲おうとした時、建築中の御殿の木材が徳松に倒れ掛かろうとするのを見ると、安子は咄嗟に自分の体でかばってしまった。
こういうところが、母なんだろうなぁ。
お伝も一度は長丸を殺そうとしたけど、苦しそうにむせる長丸を見て青梅を吐き出させたし、安子もやはり殺すことは出来なかった。
だけど、徳松を安子が殺そうとしたと思うと、また「母」としてお伝は許せない。
安子とお伝の平手打ちから始まって、取っ組み合いになるまでのケンカは、迫力があったと思う。
いつもなら、ああいう場面で小池栄子がコントに見えてしまうんだけど、今回の髪を振り乱しての取っ組み合いでは、母の悲哀すら感じた。
内山理名の憎しみを込めた視線も良かったし・・・。

しかし、安子は見てしまったのね。
取っ組み合いのけんかをする二人を見てほくそ笑んでる信子の顔を・・・。(゚Д゚;)
これで、本当に長丸を殺したのが誰かわかったわけだ。
安子の憎しみが向かう方向が変わるんだろうけど、相手は正室の信子。
これからの安子の出方も気になるところ。

そして、してやったり!の柳沢。
染子(貫地谷しほり)が産んだのは男の子って事で、こんなチャンスを活かさないわけにはいきませんな。
邪魔な若君はどんどん消えていくし、ここで「上様に、もう一人若君が・・・」と差し出せば、世継ぎも狙える計算だもんなぁ。
しかし、産んだもん勝ちかよ!って感じですなぁ。(^▽^;)

第七話
「真の敵」
脚本:浅野妙子
演出:葉山浩樹

隆光(火野正平)、適当やなぁ・・・。
徳松も亡くなってしまって、お世継ぎがいなくなった。
将軍家の度重なる不幸に悩む桂昌院(江波杏子)に策を要求された隆光は、上様(谷原章介)が犬を可愛がってるのを知り、子孫繁栄のためには犬を大事にせよ・・・だとさ。(呆)
上様が戌年生まれで前世で犬をあやめたとか、「ほんまかいな!」って感じのこじつけでねじ伏せた隆光。
あぁ・・・くだらん!
こんな事で「生類あわれみの令」なんてもんが出来ちゃったのか・・・。

安子(内山理名)が上様に「表の事は柳沢様(北村一輝)に任せ、奥の事は桂昌院様に任せ・・・それでよいのですか?」と言ってくれた時は、「よし!安子、頑張れ!」って感じだったけど、上様もいろいろ悩んではいたんだろうね。
自分には中身がなくて、あっちこっちで言われるがままに動かされているのも、陰では「うつけ者」なんて言われてるのも、もしかしたらご存知だったのでは?
息が苦しくなって倒れてしまうほど、思いつめてしまわれたのでしょうか?

しかし、右衛門佐(高岡早紀)はまたまた解せぬお方でしたなぁ。
結局、信子(藤原紀香)についてるわけ?
それとも、要所要所で一番使える人物を見極めているのかしら?
すべて悪いのは上様だと安子に話し、弱っている今なら白湯にこれを入れて飲ませればたちどころに・・・と赤い包みの薬を渡す。
え?それは、信子が柳沢から手に入れたあの薬の包みと同じでしょ?
ってことは、長丸が死んでしまった原因の薬とは知らずに安子は渡されたって事ですか?
しかも、我が息子を殺された薬で上様の命を奪えと言われているんですか?
ぞーーーーーーーーっ!
恐ろしいわ〜。

恐ろしいといえば、柳沢!
ついに「上様にはいま一人お子がいらっしゃるのです」と言い出しましたわよ!
自分と血が繋がった子でも、柳沢にとっては出世の道具でしかないんでしょうね。
殿を愛し、我が子を大事に思っている染子(貫地谷しほり)が可哀想でなりませぬ。
その染子がお屋敷で目撃して目をまん丸にして驚いていたのは・・・あの風貌は・・・成住(田辺誠一)じゃなかった?
え?生きてたんですか?
で・・・どうなるんですか?(^▽^;)

第八話
「お犬様」
脚本:尾崎将也
演出:川村泰祐

まんまと我が子・吉里を上様の子と偽って、染子(貫地谷しほり)とともに大奥入りさせた柳沢(北村一輝)。
でも、大奥総取締の右衛門佐(高岡早紀)は、そう甘くはなかったね〜。
「今、ふた月ほどですか?」と染子に問いかけると、うっかり「いえ、三月を過ぎた頃にございます」と答えてしまうんだもん。
右衛門佐、 m9( ̄ー ̄)ニヤリッだわよ。

しかし、音羽(余貴美子)が光圀(大杉漣)と通じていたとは知らなかったなぁ。
不気味な存在ではあったけど、桂昌院(江波杏子)からの信頼も厚いみたいだし・・・。
光圀が上様(谷原章介)に送った犬の毛皮一枚で、大奥が大騒動になってるのはちょっと滑稽だった。
光圀の力も借りて、右衛門佐は吉里のお宮参りの記録を持ち出し、上様の子ではないと柳沢を追いつめるんだけど、ここで何と信子(藤原紀香)と柳沢も通じていて、先に情報を得ていた柳沢は準備万端だったらしく、「それは安産祈願だ」と言い放ち難を逃れる。

うーん、あっちこっちで誰かと誰かが通じていて、誰を信用していいのかわかりませんな。(^▽^;)
だから、大奥って面白いんだけど・・・。(笑)
こうなってくると、「私の望みは安子(内山理名)と心安らかに暮らすこと」という上様が、哀れに思えてきちゃったな。
陰謀渦巻く大奥で、将軍という地位ゆえにみんなに操られて利用されて・・・。

光圀が亡くなって2年、柳沢が側用人筆頭となり力をつけていた。
さぁ、ここでやっと明らかになる吉里の秘密。
お菓子を左手で食べる吉里、鼓を左手で打つ柳沢。
それを見た桂昌院の驚いた顔!
うむ、この時代「左利き」ってだけで決め手になったんだろうか?
ただ、上様は最初からわかっていた感じがするんだけどね。
あえて黙っていたんじゃないかしら?
それで母親の桂昌院が喜ぶのなら、そういうことにしておこうという気持ちだったのかな?
ショックのあまり倒れる桂昌院、それを見てほくそ笑む信子。
いやぁ、藤原紀香の意地悪な笑みっていいわね。(笑)
そして、「今頃気付いたって遅いんだよ」的な柳沢の冷たい視線。
うーん、北村一輝の見るものを凍らせるような視線が素敵♪

第九話
「遺言」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

一言・・・。
「何やってんねん!柳沢(北村一輝)ーーー!」ですわ。
まったくもう・・・言葉もないわ。

成住(田辺誠一)と安子(内山理名)を引き合わせ、成住の命を握っているのは自分であると示した上で、安子に圧力をかける柳沢。
相変らず卑怯なやり方だわ。
でも、せっせと写経に励んだ成住は「命には捨て時がある。恨みは何も生まぬ。上様(谷原章介)がよりよく生きられるようにお導きするのじゃ。」と、何やら悟ったような雰囲気。
きっと、最後に柳沢をこらしめてくれるのは成住だろうな。
「命の捨て時」って、そういう意味じゃないかしら?
成住に「子供は育っているか?」と聞かれて、「はい」と嘘をつく安子がちょっとせつなかった。

で、ついに桂昌院(江波杏子)は亡くなってしまいましたね。
信子(藤原紀香)に「そなたには苦労をかけました。許して下さい。」と詫びているのに、信子ったらこれまでの恨みをつらつらと・・・。
積もり積もった恨みとは、一言詫びられたぐらいで水に流せるものではないのね。
「お末上がりのあさましさじゃ・・・、の〜、お玉」と昔の名前で桂昌院を呼ぶあたりは、常々自分は公家の出で、お前なんか町のもんだろうが・・・と思ってた事を感じさせますなぁ。
上様の子も生めず、正室という名ばかりで飾り物の生活をしてきた信子にとって、唯一誰にも負けないと誇れたものが、公家の出だということだったんでしょう。
それも寂しいことですな。
桂昌院が亡くなる直前に春日局の幻影を見ているというのも、このドラマらしかったけど、さすがに松下由樹さんは出ないのね・・・。(苦笑)

染子(貫地谷しほり)は、最後まで吉里を上様の子と偽って死んでいったのね。
桂昌院にも本当のことは言わず、周囲の疑いの眼差しが強くなっているのを知ると、身をもって潔白を証明するという遺言を残して死んでしまう。
しかも、最期は柳沢の手にかかって・・・。
いくら染子が望んだことだとしても、それでいいのか?>柳沢・・・ですわ。
自分のことをここまで想ってくれている染子を思えば、刃を向けても最後には思い止まってくれるんじゃないかと期待してたのに・・・。
この男・・・ホンマに刺しよった!Σ(゚Д゚;エーッ! 
っつーか、そういう時代なのか?
時代だって事で、片付けていい事か?
解せん!さっぱり解せん!
好きな男の手にかかって死ぬことで、殿のお役に立とうとした染子の気持ちも、そんな染子の思いを受け入れた柳沢も・・・。

安子は上様に「吉里君は上様のお子ではありませぬ」と告げるんだけど、やはり上様は知ってたようで「その事にわしが気付かなんだと思うか?」と一言。
黙っていたのは母のため・・・。
そして母もまた上様を思って、黙っていた。
悲しい思いやりだね。
そして、桂昌院も上様もわかっていた事なのに、必死で柳沢を守ろうとして死んでいった染子が不憫だわ。
しかし、遺言を残して死んだ事で、吉里が世継ぎって事は変わらないんだろうか?
死をもって証明しちゃったんだからなぁ・・・。

いよいよ最終回ですか。
信子も胸を押さえて苦しがってるし、いろんな人が最後のあがきを見せるんですかね?
楽しみです!

最終話
「乱心」
脚本:浅野妙子
演出:林徹

上様(谷原章介)の優柔不断さが、柳沢(北村一輝)の横行を許し、おなごが泣く世の中が続いていると右衛門佐(高岡早紀)。
信子(藤原紀香)は、再びあの薬を安子(内山理名)に渡し、上様の命を奪おうとする。
でも、それをきっぱり断る安子。
ここで、大典侍(中山忍)がしゃしゃり出て、薬なんか使わなくても私が上様のお世継ぎを生んだら柳沢は失脚しまっせ!と一言。
その上、「月のものが三月もなくて、眠くて眠くて・・・」と、いかにも妊娠したかのように話す大典侍。
大奥に入って、上様のお渡りもとんとなく、女同士の派手なバトルもない中で、退屈しのぎについた嘘だったんだろうけど、これが信子の逆鱗に触れてしまうわけですな。
子供を持たない正室の信子にとって、これ以上、上様の子を身ごもる女などいらぬわけだ。
で、大典侍の部屋の前の廊下にロウをたっぷり塗ってる最中に、着物に蝋燭の炎がうつって大やけど。(;´Д`)
それでも「退屈すると人はいけずが楽しゅうなるもんです。」と大典侍。
いやぁ、怖い、怖い。(((( ;゚д゚)))アワワワワ

信子も大やけどぐらいじゃ諦めませんでしたなぁ。
自分の余命がいくらもないからと、上様を側において、薬を口移しで飲ませて欲しいとお願いして、それが薬じゃなくて毒だったりするわけで・・・。
いやぁ、おなごは恐ろしい。
上様だけでなく、自分も毒を飲んで一緒に・・・と思ってるわけで、これも愛だったりするのかな?と・・・。

成住(田辺誠一)は音羽(余貴美子)から安子の子が柳沢によって殺められたと聞き、渡された刀で歯向かおうとして返り討ちに・・・。
その事を知った安子は、夫の敵討ちをしようと機会を狙っていた。
ところがね〜、上様がそんな安子の様子に気付いちゃうのよ。
で、安子が狙ってるとわざと柳沢と引き離したり、上様なりに安子を守ろうとしてたのに・・・。
最終的には、安子が刺そうとした刀を柳沢が奪い取る勢いで、側にいた上様が刺されてしまった。
衝撃ですな・・・。
しかも、安子の気持ちを知っていた上様が、自ら柳沢に体を預け、より深く刀が刺さるようにした上で「将軍殺しじゃ!」と。(涙)
優柔不断で不甲斐無くて頼りない上様だったけど、安子への想いの強さは誰にも負けなかったんだろうなぁ。
「わしを許せ、こやつ(柳沢)も許せ」という上様の言葉通り、安子は駆けつけた家臣たちに「上様がご自害なされました」と嘘をつく。
柳沢には生きて償ってもらおうと・・・。

ラストで印象に残ったのは、尼寺へ行く安子についていく音羽の柔和な表情。
大奥ではいつも無表情だったのに、何だかきれいになってイキイキしちゃってて・・・。
音羽もやっと解放されたのね・・・って感じだったなぁ。
あとは、年末のSPか・・・。
楽しみに待ちましょう。

 

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