瑠璃の島

原作:森口豁 「子乞い―沖縄孤島の歳月
P:戸田一也・国本雅広・次屋尚
主題歌:コブクロ 「ここにしか咲かない花

第1回
「沖縄の離島救った不良少女
涙の感動実話」
脚本:森下佳子
演出:猪股隆一

海がキレイで、日差しがまぶしくて、ヤギが可愛い♪
とりあえず、まずは風景の美しさに感動してしまった。
八重山諸島の鳩海島、たった一人の子供が転校する事になり、島の小学校は廃校の危機に。
そういうところに住んだ事がなかったから、このドラマで初めて「あ、そうなんだ」と気付いたほどだけど、島にたったひとつの学校が廃校になるという事は、これから先に子供を持つ家族は学校がないために島に移住できないってわけね。
なるほど・・・学校の危機は島の危機でもあるわけだ。

そこで島に来てくれる子供を探しに東京へ行った勇造(緒形拳)は、施設を脱走する瑠璃(成海璃子)と出会う。
幼い頃に父親が死に、母親の直(西田尚美)は瑠璃に無関心。
「この子を縛り付けたくない」みたいな事を言ってたけど、縛り付けないのと放ったらかしにするのは意味が違うんだけどね〜。
直の了承を得て、瑠璃は勇造と島へ渡ることに。
親の愛を知らずに育った瑠璃は、自分のために怒ったり泣いたりする勇造や、自分が島にやってきた事で喜ぶ島民たちに驚く。

「頼むから普通にしててくれ」という勇造の言葉に、島民の前ではネコをかぶってやり過ごそうとする瑠璃。
さなえ先生(小西真奈美)に髪型を注意されると「天然だ」と嘘をつき、あからさまな嘘を勇造に注意されるとビール瓶を投げつけてキレ出す。
そして逃げ出したかと思えば、モーターボートのエンジンを勝手にかけ、操縦方法も知らないで沖へ出て、そのまま波消しブロックに激突・・・海へ放り出され、それを救ったのが東京から来て自殺をしようとしていた川島(竹野内豊)。

島全体の人口もほんの数十人という鳩海島で、東京からやって来た瑠璃と川島がどう変わっていくのか・・・。
始業式を前に瑠璃が見た夢はせつなかったなぁ。
直が始業式に出席するため、島までやって来るという夢。
そんな夢を見たからこそ、現実で母親が来なかったという事実が余計にイタイという瑠璃の気持ちもよくわかった。
川島も重いものを背負って島に死にに来たって感じだけど、鳩海島で何かが変わるのかしらね〜。

初回はなかなか良い感じでした。
瑠璃ちゃんがあまりに大人っぽいのがどうかな?とも思うけど、ベテランの俳優さんたちががっちり固めているあたりは安心感があるかな・・・と思います。

第2回
「初めての愛は涙の味」
脚本:寺田敏雄
演出:池田健司

島の人たちが自分に気を使っているのが、子供の瑠璃(成海璃子)にも伝わってしまう。
そうやって気遣われている事が、逆に瑠璃の神経を苛立たせる。
そんな中で、「他に子供はいなかったのか」という声や「東京ではなく、もっと近くの施設で探せばよかった」という意見が璃子の耳に入り、より反抗的な態度に出てしまう璃子。
あれだけ大人っぽい子だから、周りの大人が自分を見る目や微妙な空気感みたいなものも、しっかり感じ取ってしまうのでしょう。
島の売店でチョコレートを万引きしたり、学校のカモを逃がしたり・・・。
都会で悪さを繰り返していた璃子にとっては、悪い事をするにも島という何もない場所は退屈だったかもしれないなぁ。

瑠璃の万引きを知った勇造(緒形拳)が、彼女を売店に閉じ込め鍵をかけて一夜放置。
翌朝、恵(倍賞美津子)が奈津美(西山繭子)と一緒に瑠璃の様子を見に行くと、腹痛を訴えて苦しんでいる。
盲腸かもしれないと、慌てて瑠璃を病院のある石垣島へ運ぼうとする恵。
仮病だったのにね・・・。
ヘリの中で瑠璃の腹痛が嘘だったと知った時の、恵の「よかった・・・お腹痛くないのね」という反応。
これも下手すりゃ、うそ臭くしか見えないシーンなんだけど、さすが倍賞さん!
恵が心の底から安堵してるように見えて、ちょっとじ〜んとしちゃったよ。
石垣島に勇造が通っている理由も、瑠璃が考えていたように自分の代わりの子供を探しているわけじゃなかったね。
瑠璃が壊してしまったボートの修理代を稼ぐため、現金収入のない鳩海島から石垣へ通って工事現場で働いていたとは・・・。
島へ帰る船がないからと、石垣で一泊。
初めて「川」の字の真ん中で寝る瑠璃。
盲腸かもしれないと恵が大慌てしたのも、母親が盲腸をほっといて亡くなったから。
少なくとも勇造や恵が自分を想う気持ちに嘘はないと、瑠璃も気付いただろうな。
こうやって、やっと瑠璃が勇造夫妻に心を許したかと思えば、島で瑠璃を待っていたのは彼女の母親・直(西田尚美)。
あ〜あ、波乱の予感・・・。(・・;)

第3回
「海ガメがくれた勇気」
脚本:森下直
演出:池田健司

瑠璃(成海璃子)の母親・直(西田尚美)が島にやって来た。
何と再婚(しかも、できちゃった婚)するから瑠璃の籍を抜きたいと、さら〜っと言ってのける直に唖然。
それでも夜に母子二人が小さな布団に入って、話しながらくすぐったりしてるのは微笑ましかったよ。
どんな問題があろうとも親子は親子なんだなぁ・・・と、ちょっと(ToT)ウルウルしたっちゅーのに・・・何だよ?>直
いきなり荷物まとめて帰ろうってか?
瑠璃は直との約束通り、朝からヤシガニ探して回ってたのに・・・。
前夜の布団の中での母と子の戯れから、一夜明ければ「飽きたから帰るわ」だもんなぁ。
「結婚するから籍抜きたいの。6年生だからわかるよね?」って、わかるかーーーーー!(怒)
っつーか、わかりたくもないわ!
「籍を抜くって事は他人になるって事だから。」
追い討ちをかけんなよ!
「おめでとうって言ってくれないかな?」
言えるか!
本当にいい加減で勝手で、どうしようもない母親なんだけど、何故か最後の最後でちょっと哀れさも感じたりして・・・。
西田尚美の演技力なんだろうか?
絶対に許せない母親なんだけど、憎みきれない部分をほんの少し残しているんだよね。
瑠璃が「どうしたってお母さんが好きだから・・・。嫌いになれないから・・・。」と言ってたのは、一番の本音だろう。
「私だって人生やり直して幸せになりたいの。」という母親の言葉を、瑠璃はどんな気持ちで聞いたんだろう?
こういう母親と一緒にいたから、瑠璃は大人になるしかなかったんだろうね。

「さっきの冗談だから。結婚おめでとう。幸せになってね。さよなら。」
精一杯の強がりが、ぐさぐさ胸に突き刺さる。
照明さん(小日向文世)が、瑠璃と同い年の子供と離れ離れになっているのも、せつない話だった。
ただ、この照明さん・・・単なる酒に溺れたおじさんでは終わらないみたいで良かったわ。
海ガメの赤ちゃんが生まれるのを、じっと砂浜で見守る瑠璃たち。
何かが始まる瞬間を見る事で、自分もまた始めればいいと思ったのかもしれない。
それは瑠璃だけでなく、照明さんも川島(竹野内豊)も同じだったんじゃないかな?

母親にまた捨てられた瑠璃が、「登校拒否します」と言ったのを怒りもせずに理解してくれた恵(倍賞美津子)。
さなえ先生(小西真奈美)に「どんなものでも休まなきゃいけない時がある。」と、家庭訪問を断った恵の態度にも拍手だった。
勇造(緒形拳)が瑠璃のために用意してくれたハンカチも、愛情を感じたなぁ。
消せない過去、逃れられないものもあるけど、誰にだって未来もある。
海に向って「頑張れよー!」と叫ぶ瑠璃は、海ガメの子供だけに叫んでたんじゃないよね?
照明さんにも川島さんにも、そして自分にも・・・。

これからは川島にスポットがあたる部分も多くなりそう。
予告では警察がやって来るみたいだし、また新たな展開に期待したいと思います。

第4回
「先生の涙と熱い友情」
脚本:武田有起
演出:猪股隆一

やっぱ、勇造(緒形拳)と恵(倍賞美津子)はカタイよなぁ。
二人が出てくるだけで、場面が引き締まるもの。
瑠璃(成海璃子)が着せてもらった真っ白のワンピースも、お古だけど良かったじゃないの。
嬉しそうにしている瑠璃を見て、また嬉しそうに微笑む勇造さんと恵が何とも微笑ましい。

今回は那覇から小学生が鳩海島に共同生活をしにやって来て、その中の一人、哲平(桜田通)は特に生意気なガキだったわね。
でもさ、ちょっと前までの瑠璃だって哲平みたいなひねくれた子供だったじゃない?
それを思うと、哲平が何かと瑠璃に嫌味を言っても、我慢して相手にしない瑠璃が成長したなぁ・・と思っちゃったわよ。
哲平に「お前の親、何してんだよ?」と聞かれた時、「タコ・・・タコとり」と答える瑠璃も良かったわ〜。
勇造さんが小学生にタコをとって見せていた後だったから、この「タコとり」って言葉が活きるのよね。
瑠璃にとって、この島での親は勇造さんと恵だって事を彼女自身が、ちゃ〜んとわかってるってことだもん!
瑠璃がそう言ったって事を恵から聞かされた勇造の嬉しそうな表情も、心から幸せ〜♪って感じでじ〜んとしちゃったし・・・。(ToT)ウルウル

で、瑠璃の真っ白いワンピースをわざと汚した哲平。
これに対して、哲平にビンタを食らわせ「いたずらと意地悪は違います!」と、きっぱり言い切ったさなえ先生(小西真奈美)にもホロリ。
だけど、それに腹を立てて夜中に脱走を企てる哲平もどうよ?
自分たちがいなくなれば、さなえ先生の責任になるからって考え方が可愛くないわよね!
哲平たちが抜け出した事を知って、自分が連れ戻そうとする瑠璃。
結局、哲平と瑠璃が一緒に穴に落ちちゃって・・・。(ーー;)
それをさなえ先生と川島(竹野内豊)が助け出し、瑠璃に向ってさなえ先生が「何で知らせてくれなかったのよ!すごく心配したんだから・・・。」と怒って、泣いて、抱きしめて・・・なあたりは、これまた(ToT)ウルウルした。
島の中には新垣さん(平泉成)のように、まだ何か問題を起こすのは瑠璃だと決め付けている人もいる中で、勇造と恵以外にさなえ先生と瑠璃の絆も強くなったようで嬉しい。
ただ、最後に「また、めんそ〜れ〜よ〜」と何度も海へ向って瑠璃が叫ぶシーンは、少々しつこく感じてしまった。
あれは一度叫べばよかったんじゃないかなぁ?

石垣の殺人犯を追って警察が島まで来た事で、川島の態度に不信感を持つ奈津美(西山繭子)。
どうやら妊娠しているらしい美月(井川遙)。
東京へ娘に会いに行った照明さん(小日向文世)。
まだまだ気になる人がいっぱいだわ〜。

第5回
「もう二度と逢えない」
脚本:武田有起
演出:猪股隆一

茂(賀集利樹)に腹が立っちゃったよ〜。(`ヘ´) プンプン。
美月(井川遙)が妊娠したと知って、いきなり不機嫌になり「俺の子じゃない」みたいな発言!
っつーか、お前以外に誰がいるんだよ!って感じですわ。
その後も「好きとか嫌いとか、結婚とか子供とか嫌なんだよ」って何?
結婚も子供も嫌いで、好きとか嫌いとかも面倒なくせにやる事だけはやったってーのかい!
なんちゅー男だ!
また、賀集君の妙に高い声がこういう時には余計にカチンと来るわけさ!
最終的には島を離れようとしている美月を海に飛び込んでまで追いかけ、「戻って来い」と伝えたわけだけど・・・私は許せないね。
じぇんじぇん許せないよ。
しかも、美月ったら入水自殺までしようとしてたし、海に飛び込んで追いかけてきた茂を船の上に引き上げようとして、自分もドボンと海に落ちちゃって・・・。
妊婦なのに大丈夫かいな。(^^;

茂にムカムカしていたので、今回は全く泣けませんでしたわ。

妊娠したのに茂にそっぽを向かれる美月と、結婚前に子供を諦めた事がある奈津美(西山繭子)、東京で我が子を探す照明さん(小日向文世)など、今回は子供という存在と島の人々の関係が描かれていた。
それはそれでいいんだけど、何となくそれぞれがバラバラな印象で、これがうまく絡んでるんだよなぁ・・・って感じが出せていれば、もっと良かったと思う。

瑠璃(成海璃子)とさなえ先生(小西真奈美)は、すっかり打ち解けてる感じがして良かった。
しかし、川島(竹野内豊)への捜査の手はのびているらしい。
今週はいまひとつだったけど、予告を見る限り来週は期待できそうかな?
それにしても川島美容院の雰囲気っていいよね〜♪
自然の中で波を音を聞きながら、いい男が髪を切ってくれる・・・。
いやん♪一度、お願いしたいもんですわ。(笑)

第6回
「涙の再会 届け父の愛」
脚本:森下直
演出:国本雅弘

川島(竹野内豊)への警察からの電話は、照明さん(小日向文世)が暴行された事の連絡だった。
勇造(緒形拳)に頼まれて照明さんの様子を見に行く川島。
そんな川島に瑠璃(成海璃子)がついていって・・・。
さらに、瑠璃がついていった事を知った勇造さんが、後を追って上京。(^。^;)
あはは・・・ずるずるとみんな繋がってるところが、ちょっと笑えたりもしますなぁ。

で、東京で照明さんの娘・いっちゃん(永井杏)に瑠璃が会いに行くんだけど、そう簡単には照明さんに会ってくれないわけだ。
照明さんの荷物の中から見つけたいっちゃん宛の手紙の束。
それを見た瑠璃は、どうしてもいっちゃんを連れて来なくては・・と、もう一度会いに行くんだよね。
まだ拒み続けるいっちゃんの背中に向って、瑠璃が照明さんの書いた手紙を読むところは、(ToT)ウルウルしちゃったよ。
短い文章ばかりなんだけど、素直な照明さんのいっちゃんに対する想いが綴られてて、それを涙ながらに読んで訴える瑠璃で、さらに泣けてきてね〜。
照明さんの気持ちがいっちゃんに届いて、二人が会う事が出来て良かったよ。

でも、この病院で川島に向って「高原さん」と呼びかける女性がいて、勇造さんもちょっと怪しんでる雰囲気はあったよね。
東京で美容師やってた頃のお客さんだったみたいだけど・・・。
勇造も「何かあるな」と気付いてはいるものの、川島が何か説明しようとしたのを遮って「約束してくれ!瑠璃の前から黙って消えたりしないって!」と頼むのが先で・・・。
一番に瑠璃の事を考えてるんだなぁ。(涙)
そして瑠璃が川島を慕っている気持ちも、ちゃんと気付いてるんだよね・・・勇造さん。

島に帰って来たとき、瑠璃が「やっぱ家が一番いいね」と言ったのは、勇造さんも嬉しかっただろうね。
瑠璃の家は、もう勇造さんの家だけなんだなぁ。

それにしても新垣さん(平泉成)が連れてきた、もう一人の里子が気になる。
新垣さんが奥さんの佳枝(市毛良枝)以外の女性に産ませた子供らしいし、そんな子を島に連れてきたら問題になりそうなんだけど・・・。(^^;
しかも、佳枝さんだってその子がどういう子が気付いてるみたいだし・・・。
こわいわ〜。(・・;)

第7回
「台風の夜 永遠の別れ」
脚本:武田有起
演出:池田健司

えーーーーー!
先週、予告で嫌な予感はしてたんだけど、まさか・・・まさかね〜・・・と思ってたのに。
照明さん(小日向文世)が死んじゃうなんて・・・。(・・,)グスン

いっちゃん(永井杏)からの手紙を、みんなに読んで聞かせたかったのに、豊年祭やら里子問題やらでバタつく島の人々は、誰も照明さんの相手をしてくれない。
そんな中でも自分たちで出来る事をやろうとしている照明さん。
彼のこういう部分を、ほとんどの人が知らずにいたというのが悲しい。

それにしても、あっさりした死に方で拍子抜けだったなぁ。
台風が近付く中、ヤギを助けていた照明さんは、祭りの道具が保管された倉庫の扉が壊れているのに気付き、自分の体で扉を押さえ続ける。
そんな照明さんめがけて、電柱が倒れてきて・・・。
いやぁ、怪我だけで済んだと思ってたんだけどね〜、まさか亡くなってしまうとは。
川島(竹野内豊)が照明さんを見つけてくれたからよかったけど、・・・。
いっちゃんと島で一緒に暮らせるかもしれないと思った矢先、こんな事になるなんて。
照明さんの死後、島にやって来たいっちゃんが「何で待っててくれなかったの。」と泣くシーンは、それなりに(ToT)ウルウルしたんだけど・・・。

今回、島に渡ってきたジャーナリスト(高杉亘)は、島が里子を欲しがっている事を「エゴではないか?」と非難するんだけど、どちらの言い分もわかるなぁ・・・と思ってしまう。
新垣(平泉成)が連れてきた暁(内田流果)のせいで、新垣と妻・佳枝(市毛良枝)の関係が微妙になるのも気になるわ。

あ〜ぁ、来週から照明さんがいないのね・・・。
あの無邪気な笑顔が見られないのは寂しいことですな。

第8回
「親子の絆 希望の叫び」
脚本:森下直
演出:猪股隆一

島へ来たジャーナリストの野々村(高杉亘)が言ってた事も、何となくわかる気がした。
島の学校を守るために、血税が使われている。
しかも、その学校の生徒は島の子ではなく里子。
島の外からやって来た野々村が、こういうところに疑問を抱くのも無理はないかも・・・。
ビラ貼ってまで里子を募集して、小さな島の学校を守る必要があるのか?ってね。

しかし、今回はいまひとつハマれなかった。
途中で時計見て、「あと30分あるのか・・・」とか思っちゃったもん。(^^;ゞ
照明さん(小日向文世)が亡くなったばかりなのに、島は豊年祭の準備でバタバタしてて・・・瑠璃(成海璃子)がちょっと引きずってるのはよかったけど。
佳枝さん(市毛良枝)が新垣さん(平泉成)の隠し子・暁(内田流果)を、なかなか受け入れられずにいたんだけど、暁が高熱を出した事で我が子のように心配して・・・。
っつーか、そんな暁が朦朧としながらも海辺に忘れてきた大事な野球カードの事を思い出すんだけど、それを瑠璃と勇造(緒形拳)が探しに行くわけよ。
ここがまた、妙な長さを感じるシーンだったんだよなぁ。
海の中でカードを探し、「あった!」「あった!」と代わる代わるにわざとらしく声を出して・・・。
最初の1枚を見つけた時の「あった!」はよしとして、その後の「あった」はわざとらしくて好きになれなかった。
このドラマ、こういう妙なしつこさがあるのが気になる。(^^;ゞ

で、いっちゃん(永井杏)の里親になりたいと言い出した奈津美(西山繭子)にも驚いた!
照明さんは亡くなったけど、いっちゃんのお母さんはいるわけで・・・しかも、瑠璃の母親みたいにいい加減な親ではなかったのに、いいのかしら?
いっちゃんも「島の子になりたい」って、ちょっと決断早すぎるような・・・。(^^;

最後には川島(竹野内豊)が警察に名前を聞かれて、「高原」と答えてましたね〜。
島のみんなが「え?」って顔で見ていたのが印象的。
高原と本当の川島さんの間に何があったのかも気になるわ。

第9回
「信じる心 悲しい真実」
脚本:森下直
演出:池田健司

うーん、何だか私の中では照明さん(小日向文世)ご臨終以降、失速しちゃったなぁ。
まず、先週のジャーナリスト(高杉亘)の影がすっかり消えてしまってる。
川島(竹野内豊)のところへ警察がやって来たのだって、観光客がジャーナリストを川島が殴るのを見てケンカだと通報したからなんでしょ?
そんな事とは知らない川島は、警察に名前を聞かれて「高原信です。」と本当の名前を名乗ってしまったんだけど・・・。
ジャーナリストはどこえ消えた?(^^;

そして、本物の川島(金子昇)の妹・美穂子(さくら)が鳩海島を訪れて、川島がこの島の出身である事がわかるんだけど・・・。
人口数十人の島で、もちろんよそから移住して来た人もいるだろうけど、島にずっと住んでる人もいるわけでしょ?
そこで「川島達也」とフルネームを出されても、だれも聞いたことのある名前だな・・・と思わなかったんだろうか?という疑問。
話の雰囲気だと川島の妹のさくらは、どうもこの島で生まれてはいない感じ。
ということは、川島がこの島で暮らしていた期間も短いのかもしれないけど、何となく解せない感じがした。

高原が川島をバイクの後ろに乗せて事故に遭い、川島は利き手を負傷。
自暴自棄になって自殺を図り、脊髄損傷で立てなくなった川島が、高原に「殺してくれ」と頼む。
もちろん殺すことなどできなかったんだけど、そんな高原に「ありがとう」という言葉を残して川島が自ら海へ飛び込んでしまった。
高原も助けようと飛び込み、一旦は川島の手を掴んだんだけど、そこで「お前、生きていれば何かいい事あるって俺に言えるか?」という言葉が頭をよぎり、そのまま川島を見送った。
その後、高原は川島の出身地である鳩海島へ渡り、彼の名を名乗って島で生きたというわけか。

警察へ行ってすべてを話すという高原に、「川島さんのままじゃダメなの?」と言い泣き出す瑠璃(成海璃子)。
瑠璃にとって高原は、同じ時に島へやって来て、自分が辛かった時にいつも側にいてくれた人。
警察へ行って、そのまま戻って来ないんじゃないかと不安になる気持ちもわからなくはない。

で、いよいよ来週は最終回なんだね〜。
またもや瑠璃の母親(西田尚美)登場で、せっかく島で落ち着いてた瑠璃の生活がかき乱されそう。(^。^;)
そして、高原はどうなるのか?
さなえ先生(小西真奈美)が必死で頑張ってる中学校再興の嘆願は、聞き入れられるのか。
最後はコブクロの歌で、気持ちよく泣かせてもらいたいですな・・・。

最終回
「この島がくれたもの・・・
いつかまた逢える」
脚本:武田有起
演出:猪股隆一

瑠璃(成海璃子)を引き取りたいと母・直(西田尚美)が島へやって来て、「瑠璃に側にいて欲しいって本当にそう思ったんだ」なんて言ってるし、どうなることかと思ったよ。(^。^;)
直が帰る船に瑠璃も乗って出発してたけど、まぁ勇造(緒形拳)たちに挨拶もなく島を出て行く事はないだろうなぁ・・・って、妙な確信はあったんだけどね。(^^;ゞ
勇造と瑠璃の間に、本物の親子以上の結びつきを感じて、直も入り込めなかったって言ってたし・・・。
だけど、まさか瑠璃自身が石垣の教育委員会に、鳩海島の中学校の事を嘆願しに言っていたとは・・・。
瑠璃が一人で教育委員会に出向いたところで、どうなるものでもなかったんだけど、その頑張りは誉めてやりたいなぁ。
自分たちが関わる問題なんだから、自分でお願いしに行こうって素直な気持ちはよかったよね。

結局、聞き入れてはもらえず、島へ一人で戻って来た瑠璃。
教育委員会へ行った事を聞いた島の人々の反応が嬉しかった。
「お前はもう島の子なんだよ。」(涙)
瑠璃の事を島のみんなが気にかけてくれている・・・その現実が嬉しいよね。

そして高原さん(竹野内豊)は島を離れる事に・・・。
瑠璃が「高原美容院予約券」を作って、高原にまた島に来て髪を切ってね・・・と頼むのは予想がついてたけど、その後、高原が去る場面で勇造さんも予約券を渡してた時は泣けた。
恵(倍賞美津子)が「私も」と予約券を出したまででSTOPしてくれれば感動だったんだけど、それからやって来た島の人々が次々と予約券を出すので一気に冷めた。
恵が出すところまででやめておけばよかったものを・・・。(^。^;)
新垣さん(平泉成)の「お前はもう島の人間だ!」の一言は良かったんだけどなぁ。

ジャーナリストの野々村(高杉亘)の書いた記事を見つけた直が、瑠璃がいた施設の園長にその記事を見せると、島へ行きたいという子供たちが見つかって・・・。
その中には中学生もいて、何とか鳩海島の中学校再興の目途もたったわけですな。
っつーか、話上手すぎ!

一番泣いたのは、校長先生(岸部一徳)の卒業式だったかも。(^^;ゞ
瑠璃に会えた事、教師生活の最後の1年がこんな素晴らしい1年になった事の幸せを語る校長先生に思わず泣いてしまったわ。(^^ゞ

小学校を去るさなえ先生(小西真奈美)だったけど、結局新しい赴任先は島の中学校!
それもちょっと嬉しい展開だけど、ちょっと話がデキすぎな印象も・・・。(^^;ゞ

島を離れた高原さんが、海の見える美容院で働いているのも良かったね。
あの鳩海の海の色を忘れないために、わざわざ海の見える店を選んだのかしら?

何気に勇造さんの事を「ね、お父さん」と呼ぶ瑠璃・・・「え・・・?」と絶句してる勇造さんが可愛らしかった。

高原さんが島へ戻って来てラストか・・・と思ったけど、そうじゃなかったわね。
これはSPやる気なんだろうな。
高原さんが戻ってくるところ・・・やっぱ見たいもんね。(^^;ゞ

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO